Recent 近年 1号室 東海の春夏秋冬
2013年に復鉄以降は若い頃と違いあまり遠出をしておらず、近隣および近県での撮影が多い。この展示室は2018年6月29日に、稲沢線および並行する東海道本線での写真を新展示室である近年3号室「稲沢界隈春花秋月」に分割し、この両線以外の愛知・岐阜・三重の東海3県内での近年の写真を展示している。なお、本展示室は随時追加展示予定。
『四日市港点描』 5362列車 DD511801 関西本線四日市 2018.2.2
石油コンビナートと古い倉庫が混在する四日市らしい光景をバックにDD51の牽くセメント専用列車が跳ね上げ橋をゆっくりと渡って行った。今や鉄道可動橋は全国でここだけで、国の重要文化財にも指定されているという。この列車が末広橋を渡る姿も後わずかで過去のものとなるのだろうか。
『列車は東へ鳥は北へ』 56列車 EF6627 東海道本線穂積 2018.3.1
揖斐川築堤を専用コンテナ列車を牽いてEF6627号機が突っ走る。見上げる空には北へ帰る雁だろうか、折しも一群の鳥が渡って行く。気付けばもう春三月であった。
『春うらら』8084列車 EF641049+1046 中央本線大曽根 2020.3.3
2020年の雛祭りの日。新型コロナウイルス感染拡大対策の休校により庄内川の河川敷や堤防には多くの子供たちの姿があった。彼らに見送られて鉄橋を渡って行くのは広島更新色ロクヨン重連のタンカー列車だ。再び目にすることのない麗らかな春の一齣となった。
『善太川の春2022』8075列車 DF200-201+216 関西本線永和 2022.3.9
ダイヤ改正も間近に迫った3月初め、善太川の梅は見頃を迎えていた。やってきた8075列車は前位回送ながらDF200の重連。2機のレッドベアが加速しながら巨体を揺らして橋梁を渡る様は圧巻だった。残念ながらこのシーンも3日後には見られなくなってしまった。
『東濃の里山を行く』5875列車 EF641025+1037 中央本線釜戸 2020.3.12
東濃の里山をロクヨン重連のタンカー列車が駆け抜けていく。2017年に始まった国鉄機の原色回帰から3年目。色褪せのない原色ロクヨンももうすっかりこの風景に馴染んでいた。
『東濃の春浅し』 8088列車 EF641023+1026 中央本線釜戸 2019.3.14
まだ春浅き東濃の静かな朝、復活した原色重連がするすると山を駆け下ってきた。
『矢作川築堤を下る』3075列車 EF6627 東海道本線西岡崎 2021.3.18
早春の穏やかな陽射しをいっぱい浴びながらレジェンドEF6627が矢作川築堤を下ってきた。
『揖斐川堤の春』 5780列車 EF641012 穂積 2015.3.21
揖斐川東岸では遅咲きの白梅が花を咲かせる頃、伊吹山は残雪でまだ白い。気持ちよく晴れ渡った早春の朝、原色ロクヨンの牽く赤い石灰石列車が駆け抜けて行った。
『揖斐川築堤を駆け上がる』 5087列車 EF652139 東海道本線穂積 2015.3.21
EF65PFのラストナンバー2139号機がフル編成の5087列車を牽いて揖斐川築堤を駆け上がってきた。このカマが特急色回帰の一番機だったが、あの驚きの原色化から早3年。今見るとこの大宮更新色もすでに懐かしい。(2020.4.3記)
『落合川の春 2021』8084列車 EF641018+1046 中央本線落合川 2021.4.1
桜並木が満開の落合ダム湖畔をロクヨン重連のタンカー列車が駆け抜ける。
『桜に包まれて』 3713列車 ED45+ED45 三岐線大安 2019.4.5
両岸に咲き誇る桜に包まれるようにしてED45重連のセメント列車が宇賀川橋梁を渡って行く。
『山と桜と』3713列車 ED45+ED45 三岐線保々 2019.4.8
左手に鈴鹿連峰、右手に朝明川沿いの桜を見て、ED45重連の牽く長いセメントタンカー列車が駆けて行く。
『屏風岩をバックに』 6088列車 EF641022+1049 中央本線釜戸 2019.4.12
屏風岩を望む野辺で桜の木を探したが程よい位置には見当たらなかった。1本の花付きの良い桃の木を見つけてカメラを構えた。やってきたロクヨン重連のタンカー列車は堂々たるフル編成だった。
『東濃花曇り』81列車 EF641036 中央本線釜戸 2019.4.12
花曇りの土岐川縁をモーターの唸りも軽やかにロクヨンがやってきた。
『レンゲの花咲く春…』 5087列車 EF652076 東海道本線関ヶ原 2018.4.28
田植え前のこの時期、かつては一面のレンゲが広がっていたものだが今はめっきり見かけなくなった。田植えの時期が早まり、レンゲが鋤き込むまで育つのが間に合わないのだという。
この日、かろうじてレンゲの植わっている田んぼを見つけられたが、そこに昭和の頃のピンクの絨毯はなかった。この更新色のEF65PF共々、令和の時代には消えていくのだろうか…。(2019.5.3記)
『新緑に躍り出る』 6088列車 EF641005+1013 中央本線古虎渓 2019.5.3
新緑萌える土岐川の渓谷沿いにEF64重連のタンカー列車が躍り出てきた。次のトンネルを抜けるとそこは愛知県である。
『土岐川縁の5月』8084列車 EF641008+1036 中央本線釜戸 2019.5.3
新緑清々しい土岐川縁の築堤をロクヨン重連のタンカー列車が軽やかに駆け下る。
『5月の木曽川を渡る』5780列車 EF641003 木曽川 2019.5.8
清々しい5月の朝、蒼い稜線を見せる伊吹山を右手に見て赤いホキの石灰石列車が木曽川橋梁を渡って行く。
『揖斐川堤の初夏』5087列車 EF652092 穂積 2017.5.18
2017年5月、遮るものがなにもない揖斐川堤の向こうには青空が広がり初夏の雲が湧き上がっていた。やってきたEF65PFも夏色だった。
『千萱輝くころ』4084列車 EF510-7 東海道本線木曽川 2020.5.29
5月下旬、木曽川の堤にはチガヤが白い穂を出す。昇る太陽が射し始めたところからキラキラと輝き始める。堤防の向こうを木曽川橋梁を渡ってきた大きな機関車がシルエットとなって駆け抜けていった。
『山河蒼茫』 4084列車 EF510-18 東海道本線木曽川 2019.5.30
昇ったばかりの日は雲一つない空に奥美濃の山々を浮かび上がらせているが大河木曽川は蒼茫として未だ川面は暗い。そこへレッドサンダーEF510がサイドを朝日に染めて木曽川橋梁を渡ってきた。
『6月の造形』 5767列車 EF641033 東海道本線大高 2018.6.1
6月の斜光線はサイドから白ホキの陰影をくっきりと描き出し5767列車は不思議な影を引き連れてやってきた。
『養老山地をバックに』3714列車 三岐線大安 ED451+2 2019.6.17
三重県北勢地方は西を鈴鹿連峰、東を養老山地に挟まれたなだらかな谷になっている。この谷を走る三岐線の上りタンカー列車が養老山地をバックにしずしずとやって来た。
『川面に姿映して』 5875列車 EF641042+1015 中央本線坂下 2018.7.26
大正の昔から幾つもの水力発電取水ダムが設けられた木曽川中流域では川の流れは意外にも緩やかだ。EF64重連の牽くタンカー列車も川面に姿を映してコンクリート橋を渡って行く。
『イエローラインを従えて』2059列車 EF6627 東海道本線西岐阜 2020.8.4
岐阜駅北の超高層ビルをバックにEF6627号機が2059列車を牽いてやってきた。このカマにはラインの揃ったこんな編成がよく似合う。
『関ヶ原越えの勾配緩和線を行く2018』 5087列車 EF652095 東海道本線関ヶ原 2018.8.20
EF65PF2095号機が耳に心地よいモーター音を響かせながら、コンテナフル積載の5087列車を牽いて関ヶ原越えの勾配緩和線をやってきた。ここでは1970年にもEF65の牽く貨物列車を撮影している。そのときのEF65は貨物一般型だった。それからおよそ半世紀。ここを通る定期仕業は日に1本だけとなってしまったが、未だに大動脈東海道本線を疾駆する姿は貨物一般、500P、500F、PFと機能分化と進化を重ねて我が国を代表する直流標準電機となったEF65の面目躍如である。
1970年のEF65の姿は「Nostalgic東海8号室」の「関ヶ原越えの勾配緩和線を行く1970」でご覧になれる。(2019.8.30記)
『夏空の下』2062列車 EF66128 東海道本線尾張一宮 2020.8.29
夏雲湧く炎天下、サメが白物コンテナの目立つ2062列車を牽いて尾張一宮の高架を登ってきた。
『長良川を越えて』2059列車 EF6627 東海道本線穂積 2020.8.29
長良川橋梁を渡り終えた2059列車が穂積駅に進入してきた。この列車は編成後部を除けばあたかも専用編成である。先頭に立つのはEF6627が最もよく似合う。(2021.8.27記)
『青い連なり颯爽と』8056列車 EF210-106 大垣 2019.9.11
青い機関車が青いコンテナを連ねて揖斐川築堤を駆け上がる。2019年春のダイヤ改正で北九州貨物ターミナル⇔名古屋南貨物間で自動車部品輸送が開始された。新塗色の桃太郎が牽くこの列車は編成前半だけ見ればあたかも専用編成のようである。
『彼岸花のころ』501列車 ED454+7 三岐線三里 2022.9.26
いつまでも暑い日が続くと思っても北勢の畦道には彼岸花が赤い花を咲かせていた。向こうをED45重連の白ホキがのんびりと進んでいった。
『秋晴れの勾配緩和線を行く 2022』5087列車 EF652080 東海道本線南荒尾 2022.10.20
雲一つない秋晴れの下EF65PFが5087列車を牽いて関ヶ原越えの勾配緩和線をやってきた。このPFも東海道山陽筋には1970年以来万能直流機として君臨してきたが、今ではここを通るのは日にこの列車1本のみとなり寂しい限りである。
『木曾谷へ 2023』81列車 EF641038 中央本線落合川 2023.10.6
嘗てデコイチが排煙高く駆けて行ったこの鉄橋を今はロクヨン1000番台が渡って木曾谷へと分け入っていく。この国鉄電機も後何年見られるだろうか。
『筆柿生るころ』8084列車 EF641044+1015 中央本線釜戸 2019.11.2
抜けるような青空に筆柿が映える。やってきたロクヨン重連の返空タンカー列車はほとんど音もなくスルスルと勾配を駆け下っていく。静かな東濃の里山の晩秋である。
『朝明川築堤を登る』6079列車 DD51857 関西本線朝日 2020.11.5
嘗てデコイチやシゴナナが排煙高く駆け上がった朝明川築堤を朱いカマの牽くタンカー列車が登ってきた。このDD51も世代交代でDF200に取って代わられてしまい、このシーンも既に過去のものとなった。
『残照行路』8075列車 DD511028+DF200-216 関西本線永和 2020.11.5
残照の中、シルエットになった鈴鹿連峰の鎌ヶ岳に招かれるようにしてタンカー列車が西へ向かう。運用離脱間近のDD51は後継のDF200の手を取って行路を導くかのようにしずしずと進んでいった。
『黄金色に輝いて』5875列車 EF641015+1044 中央本線美乃坂本 2019.11.21
西の山に今落ちようとする夕陽の最後の一しずくがタンカー列車を黄金色に染め上げた。
『紅葉の金山を行く』 2075列車 EF641020 中央本線金山2016.11.26
2016年の秋は10年来なかったような朝晩の冷え込みが続いた。おかげで金山公園の木々も紙輸送列車のコンテナの赤も色褪せるほどに鮮やかに色付いた。
『伊吹山をバックに-2018秋-』 1054列車 EF210-901 東海道本線南荒尾 2018.11.27
1300t貨物の1054列車を牽いてEF210-901号機が東海道本線を突っ走る。桃太郎はあまりによく見掛けるので撮り鉄からは見送られることも多いが、押しも押されぬもせぬ当代の直流標準機であり東海道山陽筋の主力機であることは論議を待たない。晩秋のこの時期、伊吹山にはまだ雪がない。(2019.12.6記)
『流れる雲のもとを』 5087列車 EF652089 穂積 2016.12.10
揖斐川築堤の上には大きな雲が強風に流されていた。法面はまだ青々としているが風は冷たい。伊吹おろしだ。今年もまたそんな季節になったなあと思った。
『冬枯れの中を』 5087列車 EF652101 東海道本線大府 2015.12.12
冬の鈍い日差しの下、三河と尾張の国境いの川を渡って荷の載りのよい5087列車を牽いてEF652101がやってきた。このカマも今は原色回帰しているが、こんな冬枯れの中では更新色のほうが引き立って見える。わが国電機史上最多数を誇った直流標準機ロクゴもこの辺りの東海道本線では1日にわずか1往復のみの貨物列車しか見られなくなってしまった。(2019.12.13記)
『四日市を行く』6079列車 DD511804 関西本線四日市 2020.1.10
いくつもの煙突が立ち並ぶこの地らしい風景の中、DD51に牽かれたタキ編成が四日市に帰ってきた。
『竜ヶ岳と朝明川と』 三岐線3714列車 ED45+ED45 保々 2018.1.14
北勢地方には西に聳える鈴鹿連峰から伊勢湾に向かっていくつもの中小河川が流れ出ている。朝明川はそんな川の一つだ。山の麓でつくられたセメントを載せて山を下りて来る専用列車はすっかり北勢地方の風土に溶け込んでいる。
『鈍い朝日の中を』6883列車 EF641003+1036 中央本線武並 2019.1.26
うっすらと雪の積もった1月の朝、昇ったばかりの鈍い朝日を浴びながらロクヨン重連のタンカー列車がやってきた。
『春の足音』8084列車 EF641039+1047 中央本線釜戸 2019.1.26
1月下旬、土岐川沿いの丘陵地は、針葉樹、常緑広葉樹、落葉広葉樹が入り乱れて織りなすパッチワーク模様が美しい。ロクヨン重連の石油返空列車も、木々が耳そばだてる春の足音を掻き消さぬよう、しずしずと駆け下って行く。
『塩浜駅の朝』 DF200-216,DD51889,昭石№11+10 関西本線塩浜 2018.2.2
塩浜駅は石油化学コンビナートの街、四日市のタンカー列車の玄関口だ。晴れ上がった冬の朝、DF200、DD51とスイッチャーが顔を揃えた。
『春はそこまで』 501列車 ED45+ED45 三岐線保々 2018.2.2
風もなく穏やかに晴れ上がった朝、冠雪の鈴鹿連峰を望む三岐線をD級電機重連が黒いタキや白いホキを連ねて駆けていく。春はもうそこまでやってきている。
『砂煙を上げて』 3714列車 ED453+ED45 三岐線山城 2018.2.2
ED45重連がセメント専用列車を牽いて山城の勾配をやってきた。滑り止めの砂を撒きながら吊り掛けモーターの重低音を響かせて迫ってくる様は、遠目で見る可愛いカマとはまた別の顔で迫力十分だ。
『めがね橋を渡る』 三岐鉄道北勢線 楚原 2018.2.2
明智川に架かるコンクリート拱橋、通称めがね橋を三重交通復刻色電車がとことこと渡って行く。4連とはナローゲージの割にはずいぶんと賑やかである。
『黄昏のDD51重連』 8380列車 DD51892+825 関西本線白鳥(信) 2018.2.2
DD51重連がタキを連ねてやってきた。この日は朝から好天だったが夕方近くには雲が厚くなり気温も下がってきていた。遠く、木曽三川の向こうの発電所から立ち昇る排煙がうら寂しい。
ここではもう重連のDD51の姿を見ることはできないのだろうか。(2019.2.1記)
『梅ほころぶ頃』6088列車 EF641011+1013 中央本線釜戸 2020.2.4
立春。遠く中央アルプスは真っ白い雪を頂いているが、日差しには明るさが感じられ梅の花もほころぶ頃である。やってきた長いタキ編成がまだ冬であることを物語っている。
『冬枯れの東濃を行く』 81列車 EF641006+EF1016 中央本線釜戸 2016.2.7
東濃地方は積雪地帯ではなく、冬はたまに雪が積もるものの大概は冬枯れの野となる。大きなS字カーブをEF64重連がコンテナ列車を牽いてやってきた。この列車は重連が単独牽引となり、愛知区の原色も2017年1月現在1019号機のみとなって原色重連は既に過去のものとなってしまった。
その後、原色回帰した1022号機と1024号機のペアにより2018.12.22、原色重連は復活を果たした。(2019.2.15追記)
『衣浦湾を渡る』衣浦臨海鉄道碧南線5571列車 KE65 東浦 2021.2.8
愛知県碧南市の火力発電所と三重県いなべ市のセメント工場間の専用貨物、通称白ホキは途中海を渡って運ばれる。煌めく衣浦湾をKE65に牽かれた白ホキが渡ってきた。
『伊吹山をバックに2022』1050列車 EF210-123 東海道本線南荒尾(信) 2022.2.11
積雪深世界記録1182cmを持つ伊吹山も近年はあまり雪を頂かなくなってきた。だが、この年は日本海側で豪雪となり伊吹山も真っ白に冠雪した。その麓を桃太郎がカラフルな1050列車を牽いて驀進してきた。
『青い列車の先頭に立って』 2053列車 EF6627 東海道本線大府 2018.2.27
ブルーのコンテナを連ねた専用列車を牽いてEF6627号機がやってきた。ブルートレイン牽引の任を解かれて久しいが、もともとはハイパワー貨物機として登場したEF66基本番台だけに、当代のブルトレの先頭に立つ姿は実に堂に入ったものである。