特別展示4号室 稲沢線のEF66たち
EF66は国鉄とJR貨物の2時代にわたって製造された稀有なハイパワー電機である。この特別展示室ではゼロロクと丸目サメをメインに彼らが稲沢線を行く姿を未公開画像のほか近年3号室「稲沢界隈春夏秋月」の過去の展示作品を織り交ぜて展示している。
『昇る朝日を浴びながら』 4084列車 EF6621 稲沢 2016.6.27
昇ったばかりの朝日を前面サイドに浴びながら21号機が4084列車を牽いてやってきた。今でこそこの列車は富山区EF510の青森からのロングラン運用となっているが、この頃はまだ吹田区のEF66が米原でバトンを受け取っていた。
『ゼロロク重連が行く』3091列車 EF6624+21 清洲 2014.4.19
ゼロロクと通称されるEF66基本番台の重連が五条川橋梁を渡って行く。背後では700系新幹線も離合し新旧車輌の競演となった。
『古豪力走』 1076列車 EF6624 清洲 2015.4.29
24号機が荷の載りの良いコンテナ列車を牽いて清洲駅を通過していく。EF66-100番台が相次いで全検入場しはじめたこの頃、短い期間ではあったが基本番台の古豪たちがその穴を埋めて最後の力走を見せてくれた。
『ハイパワー機威風堂々』8056列車 EF6626 枇杷島 2014.9.6
どこまでも連なっているかのような長大編成のコンテナ列車を牽いて26号機が庄内川橋梁を渡ってきた。こんな姿は昭和を代表するハイパワー機の面目躍如だ。
『庄内川の初夏』 5052列車 EF6626 枇杷島 2016.7.5
ここ庄内川では何十年も前から撮影しているが、この日撮り鉄仲間にいざなわれて初めて河原に下りた。そこにはここが名古屋-枇杷島間であることを忘れさせるような爽快な初夏の光景が広がっていた。
『車体傾けて』8056列車 EF6627 枇杷島 2016.4.23
27号機が大カントの付いた枇杷島駅のカーブに車体をグッと傾けて進入してきた。
『右に左に』3077列車 EF6627 稲沢 2018.12.28
東から稲沢線をやってきて折り返しで稲沢駅始発となった貨物列車は、右に左に転線を重ねて出発していく。全力をふり絞って長大編成を牽き出してくる機関車は逞しく、美しい。正にレジェンド27号機の真骨頂である。
『赤ホキを従えて』5780列車 EF6627 稲沢 2021.6.25
『リズミカルシャドウ』 5767列車 EF6630 枇杷島 2017.5.17
30号機が牽くホキ1000、通称白ホキ編成がリズミカルな影を形作って枇杷島の大きなカーブをやってきた。白ホキは唯一無二の独特なスタイルだが斜光線を受けて断面のかまぼこ型がよく分かる。まるで白象が行進するが如くである。
『清洲城下を駆け抜ける』 5091列車 EF6632 清洲 2014.11.2
清州城の前を通って32号機の牽く5091列車がやってきた。清洲城は東海道線や新幹線の車窓からよく見えるが、列車と取り合わせることは意外に難しい。32号機が休車を解かれて稼働した期間はごく短くこのときが私が相まみえた最後となった。
『あおなみ線を行く』 3077列車 EF6633 名古屋(ささしまライブ) 2013.11.4
名古屋貨物ターミナル行3077列車を牽くEF6633号機が名古屋駅から新幹線の下をくぐり抜け大きなカーブをやってきた。
名古屋貨物ターミナルは西名古屋港線の貨物駅であるが、この線は通称あおなみ線で旅客駅があるので、ここを往来する貨物列車は駅撮りが可能なのである。
『長大編成を従えて』 5091列車 EF6633 清洲 2015.7.11
清洲駅のホームからは意外にも1200t、1300tの長大編成を収めることができる。清洲駅は貨物列車好きのメッカとして多くの撮り鉄が訪れている。ときどきホーム上で三脚を、中には脚立まで立てている人を見かけるが、乗降客に迷惑を掛けるばかりか危険でもある。撮り鉄たるものマナーは守ってほしいものだと思う。
『稲沢線のEF66重連』 3091列車 EF6636+EF6626 清洲 2014.6.1
この頃の3091列車はEF66の重連だった。この日は待望のゼロロク重連となった。気が付けばもう6月、夏草がそろそろ伸び始めていた。
『大カントを行く』3091列車 EF6636+EF66100番台 枇杷島 2014.8.2
3091列車は長らくEF66の重連であった。枇杷島の大カーブに車体を傾けて進入するハイパワー機の重連は、後ろに連なるモノトーンのJRFコンテナと相まって圧倒的な迫力だ。
『白ホキを牽いて』5767列車 EF6652 清洲 2015.5.22
清洲城の前をゼロロクが白ホキを牽いてやってきた。嘗てはブルートレイン牽引機だった52号機の最晩年の姿である。
3091列車 EF66101 枇杷島 2014.12.29
全検明けの101号機が稲沢線のオーバークロスを駆け下りて来た。丸目、ラインのないぬめり感のあるボデイ、傾いだナンバー、衝突痕のあるスカート…このカマはニックネームのサメの凄味に溢れていた。
5780列車 EF66101 稲沢 2014.12.31
101号機が石灰石を満載した通称赤ホキを牽いてやってきた。高速コンテナ列車牽引用のEF66には間合い運用だがこの列車、青、赤、白3色のトーンがなかなかのものである。
1089列車 EF66102 清洲 2020.6.5
3091列車 EF66103+EF200-901 枇杷島 2015.1.11
2059列車 EF66103 稲沢 2019.10.9
稲沢駅北方の東海道本線乗り越し線を103号機が2059列車を従えて登ってきた。
5070列車 EF66104 清洲 2014.7.5
『初秋の夕日に輝いて』 2070列車 EF66105 稲沢 2013.10.12
初秋の夕日をいっぱいに浴びて全検明けでピカピカ光る105号機が陸田のカーブをやってきた。「サメ」のニックネームがなるほどと頷ける美しさだった。
『サメ連番英姿颯爽』3091列車 EF66105+106 清洲 2014.4.6
花曇りの稲沢線をサメ重連がやってきた。小豆色で揃ったコンテナ列車の先頭に立つサメの連番は英姿颯爽としていた。
2059列車 EF66105 清洲 2020.4.11
2078列車 EF66106 清洲 2018.3.3
『サメのアングル』2059列車 EF66107 稲沢 2018.7.10
107号機が2059列車を牽いて稲沢駅貨物下り本線にゆっくりと進入してきた。丸目の100番台1次車はこのアングルが最もニックネームのサメらしい。
2059列車 EF66108 稲沢 2020.2.23
108号機が2059列車を牽いて稲沢線北のオーバークロスを下りて来た。程なくポイントを通過して東海道本線に合流である。
『闇に光る』5090列車 EF66108 稲沢 2020.8.8
すっかり夜の帳もおりて照明灯の明かりがレールを輝かせる時刻、丸目の108号機が闇に目を光らせて出発していく。